三角波による磁場勾配変調によるESR分光法について論じている。
磁場勾配変調はサンプルの選択された領域で電子スピン共鳴(EPR)スペクトルを得るテクニックの1つである。この研究では、三角波を使用する磁場勾配変調は、正弦波変調の問題を改善するために実行された。プラスチック材料は160Hz以上の周波数で渦電流損失を抑えて、立体的な方向に磁場勾配コイルを運転する電磁石に関するとして使用された。スペクトル解析で問題である非選択された領域でEPR信号はシミュレーションと実測によって、正弦波による勾配変調では、分かれて観察されたが、三角波変調では分かれずに広がって観察された。したがって、三角波が正弦波より磁場勾配変調に適しているのが仮定される。空間分解能は1cmまたは2mT/cmの磁場勾配強度で、それぞれ約4または2mmであることを決定した。また、三角波による磁場勾配変調によって、2つのタイプのラジカルのEPRスペクトルを分離した。
三角波を用いた磁場勾配変調によるESR分光法によって,局所領域のラジカル測定が可能になり,その空間分解能は,2mT/cmの磁場勾配強度で2mmに達し,2種類のラジカル種を分離できることを明らかにした.
【関連&発展発表】
城石知紀,伊…らは、2009年に神戸大学 百年記念館六甲ホール、瀧川記念学術交流会館で開催された第48回電子スピンサイエンス学会年会において小動物対応磁場焦点ESR法のためのループギャップ共振器用低渦電流シールドケースの開発について報告している小動物対応磁場焦点ESR法のためのループギャップ共振器用低渦電流シールドケースの開発1)。
伊藤智博,城…らは、2009年にパンパシフィック横浜ベイホテル東急で開催された第37回 日本磁気共鳴医学会大会において交流磁場勾配による磁場焦点ESR法の現状と問題点について報告している交流磁場勾配による磁場焦点ESR法の現状と問題点2)。
じゅんじは、2006年に、それまでの研究をピンポイント電子スピン共鳴法に関する研究というテーマで修士論文としてまとめ、山形大学を卒業したピンポイント電子スピン共鳴法に関する研究3)。
http://www.sprin…