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説明 |
蛋白質、タンパク質1)。多数のアミノ酸が縮合重合(ペプチド結合)したポリペプチドを基本にした数万の分子量、数ナノメートルのサイズを持つ物質のなかま2)。加水分解するといろいろなアミノ酸を生じます。生物の細胞中に含まれるため、多くの食品に含まれています。また衣服に使われる動物繊維の主成分です。
動物の代謝のなかでタンパク質の分解で生じるアンモニア3)は、魚類などではそのまま排出されます。哺乳類4)では尿素5)に、爬虫類6)や鳥類7)では尿酸8)に変換されて排出されます9)。
細胞中では遺伝子の実体であるDNAから情報が伝令RNAに転写され、リボソーム上でたんぱく質に翻訳されます。病原体となるたんぱく質もあります。ウィルスのエンベロープのたんぱく質は感染の初期段階に利用されたりします。生体内には、構造タンパク質、酵素タンパク質、収縮タンパク質、機能タンパク質、調節タンパク質、防御タンパク質、輸送タンパク質、ホルモンなどに分類されるタンパク質が働いています。抗原となることもあります。その働きにはたんぱく質の立体構造が大きくかかわっています。分子量が大きいのでそのままMSで分析できなかったのですが、ノーベル賞を受賞した田中耕一氏のイオン化法によって分析できるようになりました10)11)。
物質量12)あたりが燃焼するときの熱量は燃焼熱13)といいます。食品では1gあたりのカロリー(タンパク質、糖質:4kcal、脂質:9kcal)とします14)15)。
高等学校 > 高校生物 > 動物界 > 三胚葉動 > 新口動物 > 脊椎動物 > 哺乳類, 脊椎動物仁科 辰夫, 電気化学の庵, 講義ノート, ( 2006). 高等学校 > 高校生物 > 動物界 > 三胚葉動 > 新口動物 > 脊椎動物 > 爬虫類, 脊椎動物仁科 辰夫, 電気化学の庵, 講義ノート, ( 2006). 高等学校 > 高校生物 > 動物界 > 三胚葉動 > 新口動物 > 脊椎動物 > 鳥類, 脊椎動物仁科 辰夫, 電気化学の庵, 講義ノート, ( 2006).
( 1)  有機化合 > 天然高分子佐野博敏、花房昭静, 総合図説化学, 第一学習社, ( 1995). ( 2)  > マクマリー有機化学概説(目次)John McMurry [著]/伊東椒, 児玉三明訳, 有機化学概説, 東京化学同人, ( 2000). ( 3)  アンモニア,  ,  NH3, FW = 17.03052 g/mol, ( 化学種). ( 4)  高等学校 > 高校生物 > 動物界 > 三胚葉動 > 新口動物 > 脊椎動物 > 哺乳類, 脊椎動物仁科 辰夫, 電気化学の庵, 講義ノート, ( 2006). ( 5)  尿素,  ,  CO(NH4)2, FW = 64.08732 g/mol, ( 化学種). ( 6)  高等学校 > 高校生物 > 動物界 > 三胚葉動 > 新口動物 > 脊椎動物 > 爬虫類, 脊椎動物仁科 辰夫, 電気化学の庵, 講義ノート, ( 2006). ( 7)  高等学校 > 高校生物 > 動物界 > 三胚葉動 > 新口動物 > 脊椎動物 > 鳥類, 脊椎動物仁科 辰夫, 電気化学の庵, 講義ノート, ( 2006). ( 8)  尿酸,  ,  C5H4N4O3, FW = 168.11176 g/mol, ( 化学種). ( 9)  > 反応と調節実教出版, サイエンスビュー生物総合資料, 実教出版, ( 2006). ( 10)  化学概論, 情報工学専修コース(Aコース),etc, 山形大学, 山形大学小野寺 準一, シラバス-山形大学, ( 2006). ( 11)  生物有機化学I, 化学系生物応用化学専修コース(Aコース),etc, (旧)工学部学科, 山形大学大場 好弘, シラバス-山形大学, ( 2006). ( 12)  物質量( amount of substance) n [ モル]. ( 13)  燃焼熱( ) [ キロジュール毎モル]. ( 14)  > 生体の構成とエネルギー鈴木孝仁, 視覚でとらえるフォトサイエンス生物図録, 数研出版, ( 2000). ( 15)  > 代謝/動物生理学、植物生理学、生化学、有機化学実教出版, サイエンスビュー生物総合資料, 実教出版, ( 2006). |
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