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説明 |
ボルタンメトリーやマクロ電解においては、支持電解質だけを含む電解液中で実質的に電流が流れない電位領域を電位窓といいます1)。電位窓は用いる溶媒、支持電解質および電極材料の種類により変わるので、広くとるには分解過電圧の大きなものを選びます2)。
作用電極には通常参照極とは反対に分極性電極を使う。すなわち、電圧を加えても電解電流がわずかしか流れない電位領域は、電極の種類のみならず溶媒と支持電解質の種類に依存する。この分極領域のことを電位窓という。
リチウム電池駆動用電解液の電位窓の測定には、グラシーカーボン電極を用いて電位掃引速度20mV/sぐらいで測定する。
【関連講義】
エネルギー変換化学特論,第3講 水の安定領域と過電圧3)
【関連書籍】
電解質4)
( 1)  電気化学 > 作用電極の電位窓藤嶋昭, 相澤益男, 井上徹著, 電気化学測定法, 技報堂出版, ( 1984). ( 2)  > 電気化学セルの構成藤嶋昭, 相澤益男, 井上徹著, 電気化学測定法, 技報堂出版, ( 1984). ( 3)  エネルギ > 【200 > 第3講 水の安定領域と過電圧, 【2009年(平成21)エネ変】立花 和宏, エネルギー変換化学特論, 講義ノート, ( 2009). ( 4)  > 電解質金村聖志, 自動車用リチウムイオン電池, 日刊工業新聞社, ( 2010). |
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