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説明 |
推定とは、はっきり分からない事を周囲の状況からおしはかって、仮に判断(仮定)を出すことをいう。よく犯罪が発生した時に、その犯人の目撃情報から「犯人の推定年齢は20歳から30歳位」とか言われる。これは、まさしく周囲の状況からおしはかり仮に判断(仮定)を出しているのである。品質管理の場合には、生産工程で製品を作ったその品質について、サンプルをいくつか採取してデータを測定する。そして、その数値(データ)から、その生産工程全体は「こうなっている」と判断する、すなわち少数のデータから全体を推定することになる。この場合に、その推定の数値の幅を明確に、且つその判断がどの程度正しいのかという信頼性も数値化するのが品質管理での推定のやり方である。品質管理では、最初に、ある仮説を設定しておき、それが成立するか否かを、得られたデータを基に平均や分散などの統計量を求め、それを検定し、さらに推定することが多い1) 2) 3) 。
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