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説明 |
物質が融解する温度1)。
融解点とも言う。固体から液体になる温度です。液体から気体になる温度は沸点と言います。圧力、モル比の関数。液体から固体になる温度は凝固点と呼ばれますが、ヒステリシスがなければ融点と一致します。液体を冷却してゆくと、融点で結晶化するのが普通です。しかし時には融点を過ぎても結晶化せずに液体のときとおなじ体積変化率で推移することがあります。これを過冷却液体といいます。
普通水のセルシウス度における融点は0℃。食塩の融点は800℃ぐらい。
セラミックスでは、配位数が大きいほど高い傾向にある。
遷移金属は、12族を除いて一般に典型元素金属に較べて融点が高い。
もっとも融点が高い金属はタングステン2)です。
ガラス3)などでは融点ではなく軟化点と呼びます。
また、過冷却液体から固体に相転移する温度をガラス転移点と言います。
燃料電池では融点以上に加熱した溶融塩を電解液に使うことがあります。
また合金にすることで融点を下げたものに半田があります。
( 1)  T,  温度,  tempreture,  ケルビン, ( 物理量). ( 2)  タングステン,  ,  W, FW = 183.85 g/mol, ( 化学種). ( 3)  ガラス,  glass, ( 材料). |
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