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説明 |
タンタルを使ったコンデンサです1)2)。タンタルはアルミニウムと違って耐食性があり、エッチング加工が困難なので粉体を焼結したペレットをアノードにします。リン酸3)中でアノード酸化して誘電体を形成したに直接金属を蒸着したり、炭素分散液を塗ったりすると、皮膜欠陥部からショートしてしまいます。そこで皮膜欠陥部を覆うためさらに酸化マンガンやポリ(3-アルキルチオフェン) などをつけ、さらに炭素ペースト、銀ペーストなどで対極を形成します。タンタルはエッチング加工が難しいので粉末を焼結成形したペレットを使います。皮膜の修復性がほとんど期待できず、耐電圧4)をえるために皮膜を厚くしなければならない問題などがあります。
アルミニウムを使った固体電解コンデンサもあります5)6)。
アルミニウム/酸化アルミニウム/無機半導体(二酸化マンガンなど)/炭素/銀
アルミニウム/酸化アルミニウム/有機半導体(TCNQなど)/炭素/銀
アルミニウム/酸化アルミニウム/導電性高分子7)(ポリピロールなど)/炭素/銀
( 1)  4.4.1タンタルの陽極馬場宣良, 電解法による酸化皮膜, 槇書店, ( 1996). ( 2)  タンタル固体電解コンデンサ, キャパシタ(コンデンサ)仁科 辰夫, 卒業研究(C1-電気化学, 講義ノート, ( 2008). ( 3)  リン酸,  ,  H3PO4(aq), FW = 97.99522 g/mol, ( 化学種). ( 4)  Vb,  耐電圧,  withstand voltage,  ボルト, ( 物理量). ( 5)  アルミニウム陽極酸化皮膜を用いた固体コンデンサ池田宏之助, Journal Full, ... ( 6)  コンデンサとはどんなものか永田伊佐也, 電解液陰極アルミニウム電解コンデンサ, 日本蓄電器工業株式会社, ( 1997). ( 7)  コンデンサp.68吉野勝美, 導電性高分子のはなし, 日刊工業新聞社, ( 2001). |
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