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説明 |
音量、音程とともに基本周波数(基音)に対して含まれる高調波成分(倍音)の割合で決まる特性のひとつ。楽器によってさまざまな音色があります1)。倍音が少ないと地味で落ち着いた音色(プアな音色)となり、倍音が多いと明るい音色(リッチな音色)になります。特に高い周波数の倍音が多いとキラキラしたかんじの音になりますが、多すぎると音程感がなくなりノイズになります。ここでの倍音は位相がすべてそろっている倍音で、位相がずれると音色ではなく独立した音の重ね合わせに聞こえます。楽器の音は時間とともに変化するのがふつうで、アタック、ディケイ、サスティン、などの要素があり、ビブラート、ワウワウ、トレモロなどの要素がさらに加わります。携帯電話の着メロに使われるような合成音もいろいろになってきました2)3)。
( 1)  器楽, 高校音楽仁科 辰夫, 電気化学の庵, 講義ノート, ( 2008). ( 2)  楽器の科学 : 角笛からシンセサイザーまで(目次)橋本尚著, 楽器の科学 : 角笛からシンセサイザーまで, 講談社, ( 1979). ( 3)  音でまわそう秋コプター~圧電セラミックスと超音波モーター~, 四丁目サイエンス劇場立花 和宏, 四丁目サイエンス劇場, 講義ノート, ( 2007). |
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