真空の誘電率に対する比。導電率が電気の通りやすさをあらわすのに対して、誘電率は電気のためやすさをあらわします。
溶媒では、誘電率が大きいほど電解質を溶解する力が大きい傾向にあります。
水1)やプロピレンカーボネート2)のような誘電率が大きい溶媒は極性溶媒と呼ばれ、電池の電解液の溶媒に使います。
チタン酸バリウム3)や酸化タンタル4)のように比誘電率の大きい固体はコンデンサの誘電体などに使います。
逆に集積回路の半導体材料としては誘電率の低い材料が絶縁膜として期待されています。
( 1)  水,  Water,  H2O, = 18.01528 g/mol, ( 化学種). ( 2)  プロピレンカーボネート,  ,  C4H5O3, = 101.0819 g/mol, ( 化学種). ( 3)  チタン酸バリウム,  ,  BaTiO3, = 233.2082 g/mol, ( 化学種). ( 4)  酸化タンタル(Ⅴ),  ,  , = 441.893 g/mol, ( 化学種).
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