熱力学で使います。J/K
ギブス自由エネルギー G 〔J〕=エンタルピー H 〔J〕-温度 T 〔K〕×エントロピー S 〔J/K〕
熱量を温度で割った量。化学反応の可逆性や熱機関の効率を調べるのに使います1)2)。
これだけで一冊の本が書けるという役に立つ(?)熱力学の概念ですが、ここでは無理を承知で一言で。でも自由エネルギーや化学ポテンシャルもエントロピーぬきには説明できません。
化学反応の演出効果といったところでしょうか。シーンと静まりかえった(温度が低い)会場に有名人(熱量)が登場した方がよく盛り上がると言ったところでしょうか。
コンピュータのメモリが電源を切ると同時に消えてしまうのもエントロピーと関係があります。それでけでなく、エントロピーは情報通信理論にまで応用されています。
一般にエントロピーを小さくしようとするとエネルギーを消費します。濃縮、分離、還元、などの操作はエネルギーを消費します。
エンタルピー3)と混乱しないようにしましょう。
(
1) 
エネルギーに関する基本法則田 薫、原納 淑郎、鈴木 啓三,
応用物理化学II, 培風館, (
1990).
(
2) 
温度と熱小出昭一郎著,
物理学, 裳華房, (
1997).
(
3) 
H, 
エンタルピー, 
enthalpy, 
ジュール, (
物理量).