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説明 |
濃度を高くすること。希釈の反対の操作。過剰な溶媒を分離することです。蒸留、蒸発乾固、逆浸透、電気透析などの方法があります。固液分離では沈殿やろ過も使われます1)。
蒸留では溶媒を沸騰させて追い出します。蒸発では溶媒の蒸気圧以下のとこで溶媒を追い出します。製塩のための天日を使った海水の濃縮は水分を太陽エネルギーで蒸発させます。現在では海水の濃縮には電気透析が使われます。
ジュースは加熱沸騰させると風味がかわってしまうので逆浸透法で濃縮します2)。エントロピーを減少させる分、エネルギーを消費します。
ある物質が界面付近で濃縮されることは吸着といいます3)4)。
( 1)  > 液体系の分離藤田重文・東畑平一郎, 化学工学Ⅱ―機械的操作―, 東京化学同人, ( 1963). ( 2)  > 食品工業技術概説(目次)鴨居郁三、堀内久弥、高野克己, 食品工業技術概説, 恒星社厚生閣, ( 1997). ( 3)  > 表面の化学(目次)岩澤康裕, 小間篤編, 表面の化学, 丸善, ( 1994). ( 4)  > 物理化学実験_2009, 勝山 哲雄, 物理化学実験, 講義ノート, ( 2009). |
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